ミッドナイトレイン
無理やり、ソファーから引き剥がすように肩を抱き起こす
淳くんはゆっくりと状態だけ起こすと、そのままソファーの背もたれに背中を沈めた
「そのまま気合で起きろーもう3時過ぎてんだよー!!」
「…奏ちゃんが泣いてる夢みた」
「え…」
アルコールのせいで、座った淳くんの目がまっすぐあたしを見る
「どうしたの?」
さっきと一緒
やさしい声
でもあたしはその優しさに甘えちゃいけない、
期待しちゃいけない
反射的に目をそらして
笑った
真正面の地べたにすわっていたあたしは、立ち上がって淳君の横に腰掛ける
「夢だよ、夢!!この酔っ払いが!!」
そして一発、勢い良く頭にパンチを食らわした
そう、これで良い
自分に言い聞かせる
淳くんは大げさにさっき寝ていたほうとは反対のほうへと倒れこんだ
ドサ、と小さく音がして体が揺れる
「あー、もうコラ!!おきなさいってば!!もう帰らないと彼女に怒られるよ!!」
「んー…彼女って誰ー?」
「しばくぞ…ほら、起きんか!!帰るよ!!」
さっきと同じように、彼の身体をソファーからはがす
さっきと違ったのは。起き上がった淳くんの広い胸があたしの視界を奪ったこと
抱きしめられてんだ、
そう理解するのに少し時間がかかった
ドキンドキン、ドキ
大きく心臓がなる
「おい、甘えんなこの野郎。あたしは彼女じゃないよ!!」
極力平静を保つふりで、いつもの口調で手を伸ばして軽く頭を小突く
「奏ちゃん、泣いてたでしょ?」
「…泣いてない泣いてない、良いから帰るよ、酔っ払いが!!」
しばらく沈黙があって、淳くんはゆっくり腕を解いた
そして、あたしの肩にトン、と頭が置かれる
「もうちょっとだけ」
小さく、淳くんがつぶやいた
淳くんはゆっくりと状態だけ起こすと、そのままソファーの背もたれに背中を沈めた
「そのまま気合で起きろーもう3時過ぎてんだよー!!」
「…奏ちゃんが泣いてる夢みた」
「え…」
アルコールのせいで、座った淳くんの目がまっすぐあたしを見る
「どうしたの?」
さっきと一緒
やさしい声
でもあたしはその優しさに甘えちゃいけない、
期待しちゃいけない
反射的に目をそらして
笑った
真正面の地べたにすわっていたあたしは、立ち上がって淳君の横に腰掛ける
「夢だよ、夢!!この酔っ払いが!!」
そして一発、勢い良く頭にパンチを食らわした
そう、これで良い
自分に言い聞かせる
淳くんは大げさにさっき寝ていたほうとは反対のほうへと倒れこんだ
ドサ、と小さく音がして体が揺れる
「あー、もうコラ!!おきなさいってば!!もう帰らないと彼女に怒られるよ!!」
「んー…彼女って誰ー?」
「しばくぞ…ほら、起きんか!!帰るよ!!」
さっきと同じように、彼の身体をソファーからはがす
さっきと違ったのは。起き上がった淳くんの広い胸があたしの視界を奪ったこと
抱きしめられてんだ、
そう理解するのに少し時間がかかった
ドキンドキン、ドキ
大きく心臓がなる
「おい、甘えんなこの野郎。あたしは彼女じゃないよ!!」
極力平静を保つふりで、いつもの口調で手を伸ばして軽く頭を小突く
「奏ちゃん、泣いてたでしょ?」
「…泣いてない泣いてない、良いから帰るよ、酔っ払いが!!」
しばらく沈黙があって、淳くんはゆっくり腕を解いた
そして、あたしの肩にトン、と頭が置かれる
「もうちょっとだけ」
小さく、淳くんがつぶやいた