恋心―短編集―
 全部ひっくるめて、先輩が大好きだった。



「なんでもないっ」



 そう言うと、あたしの頭をくしゃっとなでてくれる。



 子ども扱いするけど、そんな先輩も好き。



「もうすぐ澪の誕生日だな。プレゼントなにがいい」



「先輩がくれるならなんでもいい~」



 そう言うと、にやっと笑って言った。
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