恋心―短編集―
「あの…、笹倉選手!」



 誰かに呼び止められた。



 振り返ると…。



 いつもの…あの子。



「さ…サインもらっていいですか?」



 小声でお願いするあの子に俺はもう…手が震えた。



 好きだったサポーターの子が…。



「いいよ」
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