恋心―短編集―
 そうじゃないと、俺の気持ち言ってしまいそうだった。



 クラブハウスで先輩に…。



「あの子も、お前に気があるっていうか…。好きっぽいぞ?彼女が好きなら好きって言わなきゃ伝わんねえぞ」



 そう言って俺の頭をポンと撫でる先輩。



「でも、きっと告白しても混乱するだけだろうから…。俺的にはあの子はファンじゃなくて、好きな子だけど…。言わないですよ」



 俺は憧れかもしれない。



 サポーターの女の子をつきあえるのが。



 でも、そんなのじゃなくて…本当に好きな子を見つけたんだ。



 
< 79 / 101 >

この作品をシェア

pagetop