Second Life 〜セカンド ライフ〜







自分でもなに話してるか
訳わかんなくて康平は
もっと訳わかんなかったと思う。





『……皐月』





洗い物をしていた私は
泣き出してしまって
お皿を拭いていた康平は
手を止めて私を抱きしめた。










『お前には俺がいる。

けどこの先それだけじゃ
ダメだってこと
皐月も分かってるだろ?

ちゃんと皐月のこと
思ってくれてる人は
俺以外にも絶対いる。
そいつらのこと
信じてみたいなら
その気持ちに従えばいい。

お前は一人じゃないし
なにがあっても俺だけは
絶対お前の味方だから。

信じることを怖がるな。』







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