Second Life 〜セカンド ライフ〜
『どうだろうな。
人は良いことより
嫌なことの方が
はっきりと覚えてるもんだ。
けどな、そんなもん
忘れるほど良いことが
たくさんありゃ
自然に忘れられるだろ。
そしたら皐月は
俺以外にも信用できる人が
見つかるんじゃないか?』
『…そうかな』
『要は全部お前次第
ってことだよ。
まっ俺は皐月さえ
いればいいんだけど』
はははっと笑って
私の頭をガシガシと
撫でてきた。
『どーしたいきなり?
学校でなんかあった?』