幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
――やれやれ、ずいぶん早い時間の呼び出しだな
ジャルグはベッドの上をゆったりと歩き回り、気に入った窪みでも見つけたのか、尻尾を横に曲げて腹ばいになった。
「ねぇ、あんたユニコーンの召喚呪文って知ってる?」
――お師匠さんに聞きゃあいいじゃねぇか
ジャルグは面倒臭そうに言って、目を閉じた。
「ホークも知らないんだって。王家の秘術だから。おまけに内乱の時の火事で魔法書も残ってないの」
――どうして人間ってのは愚かなんだろうな
ジャルグは閉じていた瞼を開いてあたしを見た。
――オイラが呪文を教えるのはルール違反だ
「そうなの?」
あたしはがっくりと肩を落とした。
――けど、召喚呪文が残っている場所なら心当たりがあるぜ
「本当? ど、どこっ?」
ジャルグはベッドの上をゆったりと歩き回り、気に入った窪みでも見つけたのか、尻尾を横に曲げて腹ばいになった。
「ねぇ、あんたユニコーンの召喚呪文って知ってる?」
――お師匠さんに聞きゃあいいじゃねぇか
ジャルグは面倒臭そうに言って、目を閉じた。
「ホークも知らないんだって。王家の秘術だから。おまけに内乱の時の火事で魔法書も残ってないの」
――どうして人間ってのは愚かなんだろうな
ジャルグは閉じていた瞼を開いてあたしを見た。
――オイラが呪文を教えるのはルール違反だ
「そうなの?」
あたしはがっくりと肩を落とした。
――けど、召喚呪文が残っている場所なら心当たりがあるぜ
「本当? ど、どこっ?」