幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
この屋敷の窓枠は魔力を切断する金属――鉄で出来ている。
召喚魔術は幻獣とともに〈異界〉から大きなエネルギーを引き出してしまう。
そのエネルギーを<異界>へと戻すには、窓をあけて地上に無数に伸びている力のラインをつなげて放出する必要があるのだ。
さもなくば――
床がぐらっと揺れた。
まずいっ!
あたしは、思わず床に伏せた。
次の瞬間、大音響と共に爆発がおきた。
空気がビリビリと震え、あたしは部屋の隅まで吹き飛ばされた。
「あいたたたた」
おそるおそる目を開く。
部屋は見るかげもない。
もうもうとたちこめる土ぼこりの向こうに、忌々しいほど晴れ渡った青空が見えた。
「あーあ、やっちゃった」
召喚魔術は幻獣とともに〈異界〉から大きなエネルギーを引き出してしまう。
そのエネルギーを<異界>へと戻すには、窓をあけて地上に無数に伸びている力のラインをつなげて放出する必要があるのだ。
さもなくば――
床がぐらっと揺れた。
まずいっ!
あたしは、思わず床に伏せた。
次の瞬間、大音響と共に爆発がおきた。
空気がビリビリと震え、あたしは部屋の隅まで吹き飛ばされた。
「あいたたたた」
おそるおそる目を開く。
部屋は見るかげもない。
もうもうとたちこめる土ぼこりの向こうに、忌々しいほど晴れ渡った青空が見えた。
「あーあ、やっちゃった」