幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
ラドリーン姫は、手にした王笏を真っ二つに折った。
「根元は国の基(もとい)たる、国母殿へ」
ラドリーン姫はそう言って、王笏の片割れを王妃様に与えた。
「切っ先は正義のために戦う魔導士殿へ」
もう片方の王笏が、あたしに差し出された。
受け取ってよく見ると、それはユニコーンの角でできていた。
「ありがとうございます!」
あたしは王笏を胸に抱いた。
「早く皆を救ってあげなさい」
ラドリーン姫は囁くように言い、光と共に消えた。
王妃様とあたしはしばらく見つめ合い、それから歓声を上げた。
「ホーク!」
あたしは王笏の片割れを振った。
「これ、ユニコーンの角よ! 本物だわ! みんな助かるの!」
「薬士をこれへ!」
王様が命じた。
「根元は国の基(もとい)たる、国母殿へ」
ラドリーン姫はそう言って、王笏の片割れを王妃様に与えた。
「切っ先は正義のために戦う魔導士殿へ」
もう片方の王笏が、あたしに差し出された。
受け取ってよく見ると、それはユニコーンの角でできていた。
「ありがとうございます!」
あたしは王笏を胸に抱いた。
「早く皆を救ってあげなさい」
ラドリーン姫は囁くように言い、光と共に消えた。
王妃様とあたしはしばらく見つめ合い、それから歓声を上げた。
「ホーク!」
あたしは王笏の片割れを振った。
「これ、ユニコーンの角よ! 本物だわ! みんな助かるの!」
「薬士をこれへ!」
王様が命じた。