幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
「ははあん。わたしにもやっと分かりましたぞ」
髭の伯爵が頷きながら言った。
「ですが陛下、その後、王妃様を本当に帰されるのですか?」
「まさか。その頃には懐妊しているだろうから、会いたければ舅殿の方から来ていただかなくては」
再び部屋が静まり返った。
「王妃は余を慕っているのだそうだ」
王様は、皆が驚いているのを楽しんでいるようだった。
「驚いたか? 一番驚いているのは余だとは思うが」
「女心は理解できないな……」
「聞こえたぞ、リー。玉座ではなく余に惚れられたのは初めてだ。気分がいい」
王様は珍しくニッコリと笑った。
「ところでホーク」
「ダメです」
「まだ何も言っていないではないか」
「侍女は他をあたって下さい」
髭の伯爵が頷きながら言った。
「ですが陛下、その後、王妃様を本当に帰されるのですか?」
「まさか。その頃には懐妊しているだろうから、会いたければ舅殿の方から来ていただかなくては」
再び部屋が静まり返った。
「王妃は余を慕っているのだそうだ」
王様は、皆が驚いているのを楽しんでいるようだった。
「驚いたか? 一番驚いているのは余だとは思うが」
「女心は理解できないな……」
「聞こえたぞ、リー。玉座ではなく余に惚れられたのは初めてだ。気分がいい」
王様は珍しくニッコリと笑った。
「ところでホーク」
「ダメです」
「まだ何も言っていないではないか」
「侍女は他をあたって下さい」