幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
レディ·クリスタルは衿元に白い毛皮をあしらった真紅の長衣を着ていた。レースの紐を渡した両脇のスリットからは下に着ている白い薄物が見えるようになっている。
あの長衣の模様はどうやって織り出しているのだろう?
それに腰に巻いたあの飾り帯もすごい!
出来る事なら、間近で手に取って調べてみたい。
「アレクサンドラ?」
ホークの声にあたしは我に返った。
どうやらあたしは、失礼なほどじっとレディ·クリスタルの衣装を見詰めていたみたい。
「あ……ああ、ごめんなさい。あまりにも素敵なお召し物だったから、つい」
「お前が着るものに興味があるとは思わなかった」
あるよ。
ただ、興味があるのは布地の方。
「まあ、イアン」
レディ·クリスタルが鷹揚に笑った。
「若い女の子ですもの、興味があって当然よ」
あの長衣の模様はどうやって織り出しているのだろう?
それに腰に巻いたあの飾り帯もすごい!
出来る事なら、間近で手に取って調べてみたい。
「アレクサンドラ?」
ホークの声にあたしは我に返った。
どうやらあたしは、失礼なほどじっとレディ·クリスタルの衣装を見詰めていたみたい。
「あ……ああ、ごめんなさい。あまりにも素敵なお召し物だったから、つい」
「お前が着るものに興味があるとは思わなかった」
あるよ。
ただ、興味があるのは布地の方。
「まあ、イアン」
レディ·クリスタルが鷹揚に笑った。
「若い女の子ですもの、興味があって当然よ」