幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
ショーンのお父さんの考えが、分からなくはない。


「なんか、不条理だよね」


「うん」


夕日に照らされたショーンの横顔は、厳しい表情を浮かべていて、まるで別人のように見えた。


「ショーン」


「何だい?」


あたしは、さっきから感じていた違和感を口にした。


「今日は、どうしてあたしを待ってたの?」


「サンディ……」


あたしは立ち止まって、ショーンを見上げた。

ショーンの顔に躊躇いが見える。


「話があるのね?」


あたしの問いに、ショーンは答えない。


「長い付き合いだもの、分かるよ。言って」


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