痛いくらいの好きを君に。
――――放課後。
私は琉太達とファミレスに来ていた。
「奈々子、それ何?」
『抹茶パフェー』
「ちょっとくれ」
『いいよー』
そう言うと、隣に座っていた琉太が私の抹茶パフェを一口食べた。
「あっ、うまっ!」
『でしょ?』
「もう一口」
『えっ!?ちょっと、食べ過ぎー!!』
琉太は結構な量をスプーンですくい、自分の口へと抹茶パフェを運ぶ。
「いいだろ、俺のもやるから」
『あたし、あんこは食べれないの!』
「そうだっけ?」
『すっとぼけするなー!!』
そう琉太に怒鳴った後、残り少なくなった抹茶パフェを掻き込む。
「奈々子、食い意地張りすぎ」
『なんであたし!?』
「たかが抹茶パフェの一口や二口ぐらいでギャーギャーゆうなよ」
「玲にはわかんないでしょうけど、あたしは抹茶が死ぬほど好きなの!」
私の前の席に座っていた玲は、呆れたと言わんばかりにため息をついている。
ちなみに文香、百合乃、滉也は今日は塾でいない。
大体は仲の良い六人で遊んでいるけど、みんな塾の日や時間が違うから中々六人揃うことがない。