痛いくらいの好きを君に。


「やべぇ、遅刻すんぞ!!お前ら早く準備しろ!!」



まだ制服を来てない私と、マイペースにご飯を食べ続ける雪人に対し、央志が急かすように声を張る。



『そんな焦んなくても…。まだ8時だし、大丈夫でしょ?』

「お前はもっと焦れ。俺らは8時35分が始まりだからいいけど、お前んとこは8時25分が始まりだろ?」



呆れたと言わんばかりに、盛大な溜め息をつく央志。



『そもそもの話さー、中学高校にもなって兄弟と登校する必要ないよね?小学校の登校斑じゃあるまいし、……別々に登校してもいいんじゃない?』



と言った私の言葉に…。



「奈子、そんな事いったら央がショック死するよ?」



雪人が呟く。

それを聞いた央志は「はあ?」と眉を寄せる。



「しねぇよ」

「ほら、央が怒った…。奈子がつれない事ゆうから…」

『…………なんかごめん』

「えっ、っつーか…なんで謝られてんの?」



と まあ、こんなやり取りをしている間にも時間は過ぎていってるわけで…。
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