そして、今日も好きなんだ
でも、
お前が幸せを手に入れるときに
誰かを踏み台にしなければならないなら。
僕は、自ら踏み台になってやるよ。
僕は真剣な声で話した。
「お前、体育館裏にいるだろ。
……あの子のことを好きなくせに、別れたショックから?」
分かってる。
だから、聞く。
これくらいの意地悪、許してくれよ?
分かりきられていたことが悔しかったのか、
《……まぁな》
と、あいつは素っ気なく答えた。