そして、今日も好きなんだ




「……はぁ? “も”って、誰と誰だよ?」

「……んなの自分で考えろよ」


ここまで言ってるのに…。


この、今の流れ的には…お前とあの子だろ…。






実際は、

お前と僕、だけど。





《……百花はお前の…》



あいつが何かを言いかけようとしたけど、僕は言った。

時間がない。




「そろそろそっちに、その子が行くから。」



今頃、頑張ってお前の元に向かってる。




《…はぁっ!!!?》




思わず携帯を耳から離してしまうくらい、大きな声だった。




< 20 / 27 >

この作品をシェア

pagetop