先生好きでした
屋上に来た私たち


「わーーん…ゆっ…ゆっちゃぁーん」

私は思わずゆっちゃんに抱きついた


「よしよし…しっかりしな!!理沙!!」


「だって…もう皆に知られちゃったんだよ!?先生にバレるのも時間の問題だよ…」


「でももしかしたら藤川も気づいてるかもよ!?」


…え


「なんで!?バレないようにしてたけど…」


「うーん…うちにもよくよく分からないけど、理沙は顔に出やすいから…たぶん力哉にも同じこと言われたんじゃない!?」


「う…うん。たしかに顔に出てるから分かりやすいって言われた」


「よく考えてごらんよ…力哉にも分かったってことは、先生も気づいてるって考えた方が良くない?」



「そんなに顔に出やすいのかなぁ…」

なんだかちょっとショック…


「まぁそれの方が気持ちが分かりやすくて良いのかもね!!」


「それって褒めてるの!?」


「もちろん!だって…うちはあんまり感情出せないから…好きな人がいても理沙みたいにはなれないなぁ…」


なんか
ゆっちゃんから、そんなことを聞くとは思わなかったからビックリ


「じゃぁ私はこのままで良いのかなぁ!?」


「うちは良いと思うよ!!あるがままの姿を見せたら良い!!」



「分かった!もう力哉が言ってたことは気にしないよ!!」


「うん!よく言った理沙!!じゃぁそろそろ行こっか♪次は数学のテストだよ~もしかしたら会えるんじゃない!?」


「もしかしたらじゃなくて会えるんだよ!!見回りとかで来るもん!!」


「うわぁこれは…ちょっと見ないと…」


「それどういう意味よ~」


「ん!?絶対テスト中理沙は藤川の事ずっと見てるから…」



「でそこを見てやろうと…?」


「あったりーまぁでも頑張れ!!」


「もぅ!!ゆっちゃんたら~あっ待ってよー!!」



私とゆっちゃんは教室に向かって走った




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