椎名的人生
祖父のその時の状態は
全く食事を取らず、
自分でトイレも行けない
もちろん、お風呂さえ
入れない。
祖母が介護しきれず、
役所の人が来た時は
頑張ってトイレに向かって
歩いてたけど
途中で転んでやっぱり
駄目だった。
かかりつけの近所の病院へ
毎日行って、
ある日。祖父が倒れた。
こういう時はあたしの出番。
祖父が倒れるのは今までに
何回もあった。
祖父の部屋で物音が聞こえるたび
祖母か母親に
"知恵、ちょっと見てきて"
と、言われ
見に行くと案の定
おじいちゃんが倒れてる。
恐怖
怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い
嫌だ、おじいちゃん
死なないで
独りにしないで。
お願い、死なないで
救急車が来て
近くにある総合病院へ
