椎名的人生





祖母と佑兄とタクシーで、病院へ
向かい、母は仕事で電話したら

"今から向かう"

ナースステーションに行き、
案内してもらった先には


おじいちゃんがいた。

眠っているようだった。


あれ?死んでないじゃん。

そう思ったけど

...息してない。

身体を触ると

...まだ、暖かい

でも、徐々に徐々に冷たくなっていく

「おじいちゃん?」

声をかけてももちろん答えない

おじいちゃんは

おじいちゃんだった物体になった。

母が来るまで窓際の壁にもたれかかり

一滴だけ、涙が零れた。



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