椎名的人生





佑兄は
ただ、哀れな視線を
あたしに送り、


「化け物」


と、呟くだけだった。


校長と母が話し合って
あたしは、津久野にある
大きな精神科の病院を
受診することになった。


「このまま、高知へ
帰れるはずが無いでしょう?」



「もしかしたら、入院することに
なるから」


...入院?
ちょっとまってよ、
嘘でしょ。


あたし、まだ14だよ?


そんな事を繰り返し考え、
でも、母には何一つ言えなかった。


だって、あたしが悪いんだもん。

初めて、自分のした事に後悔を感じた
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