椎名的人生






病棟に着いた時
感じたのは

視線
視線
視線


まるで、
犯罪者が
歩いているような


そんな視線を感じた。


病室は個室。
良かった、と思ったのもほんのつかの間


「...監視カメラ?」


「そうだよ、しばらくこの部屋
いてもらうから、ちょっと我慢してね」

ナースの人がそういった。

母が帰った途端

あたしは泣き崩れた。

その日は、トイレ以外
ずっと部屋にひきこもってた。


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