心の中のあなた


狭山が歩き出そうとした時、俺は狭山の手首をギュッと掴んだ。



狭山は、振り返るとビックリしたように俺を見ていた。




何でか分からない。


体が勝手に動いたんだ。


狭山なら―…


言ってもいいと思った。



俺の全てを分かって欲しいと思った。



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