KIRINの恋
固まったまどかの様子を見て松田が口を開いた。

「もしかして俺とのこと考え直した?」

「何言ってるんですか!?私の考えは変わりません!」

「残念だな」

松田は落ち込んだ様子でうなだれた。

この人どこまで本気なの…?

その様子を見てまどかは思った。

こんなにモテそうな人がなぜ自分を好きになんかなったのだろう。

そもそも本当に好きなの?

「…松田さん…あの…」

「あっそうだ。この後暇だよね?」

急に松田は顔をあげて言った。

「何決めつけてるんですか!?」

「俺行きたいとこあるんだけど。城田さん付き合ってくれない?」

「なんで私が!?一人で行ってくださいよ!」

「いいから。いいから。男一人じゃ行きにくいんだ。」

「えっ!?ちょっと!?」

松田はまどかにお構いなしでぐいぐいと腕を引っ張って行った。

「ちょっと!離して…!」

そしてそのまま車に乗せると、まどかの意見を無視し発射させた。




< 26 / 35 >

この作品をシェア

pagetop