MIND SPIRAL
「僕はとある人を捜しているんです」
 
 
「とある人?」
乃亞は首を傾げた。
 
 
 
「この地球に堕ちてしまったもう一人の神です」
「…………」
 
 
 
「僕も追い掛けて、地球に来たんです。でも、地球に来ると僕の神の力は制御されてしまいます」 
四人は黙ってオスカルの話しを聞いていた。
 
 
 
「クラリスって言う神なんです。一緒に捜してくれませんか」
「なっ。唐突だな……」
「お願いします」
「……残念だけど、あなたが神だって証拠はない上に、神だなんて非現実的でしょう」
 
 
乃亞は「琉佳ナイス!!」と小声で言った。
 
 
「じゃあ、誰か一人の願い事を叶えます。これでどうですか?」
琉佳少し考えて、乃亞を指さした。
「え?あたし?」
 
 


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