MIND SPIRAL
「乃亞は気楽だな」
靡が紅茶を飲みながら言う。
「あんたも充分気楽に見えるけど……?」
「フン。俺だって色々考えてんだよ。お子様には分からないかな」
「どーせ変な事でも考えてるんでしょ。あたし高校生だし」
 
 
「でも、不思議ね。あの少年」
 
琉佳がケーキを頬張りながら言った。確かに不思議だ。
自分の事は神とか言うし。
でも、あの消しゴム……。決して手品とかではない。
 
 
「本当に神だったりね」
 
乃亞が呑気に笑う。
 
 
「でも、あの消しゴム……嘘とは思えませんわ」
「俺もそう思うな。非現実的だけど」
「あんた二次元好きそうだよね」
乃亞が靡をからかう。
それに対して靡は激怒する。
「それはお前の方だろっ」
「あたしは三次元にしか興味ないもん」

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