MIND SPIRAL
「いいよっ。やっぱあたしが引き取るっ」
「乃亞はいらないって言いましたわよ?」
「そんな事は言ってない」
「言った」
「言ってない」
「言っt「こらこら。二人共。喧嘩は止めて」
 
 
琉佳が止めに入る。
 
 
「とにかく、コイツは私が引き取りましたわ」
 
 
潤がポケットから財布を取り出した。ジャラジャラとお金が擦れる音がする。
 
「なっ。金で買うな!!」
乃亞は即座にツッコミをした。
 
 
「乃亞が引き取るべきだよ。オスカルは乃亞に着いて来たんだから」
 
「だよね。琉佳」
「……。この消しゴムは私のですわ」
潤がボソリと独り言を言った。
 
 
 
純金の消しゴムを出す事が出来たオスカルは、ただ者ではない。
もしも、本物の神なら願い事叶えてもらおう。
 
 
乃亞は心の中でそんな事を思っていた。
かなりダークである。
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