MIND SPIRAL
「げっ。オスカル!!隠れろ」
乃亞は小声で言う。
「大丈夫ですよ」
しかし、オスカルはそう言ってにっこり笑う。
 
「乃亞。入るわよ」
パンチパーマが部屋に入って来た。
「…………」
乃亞は顔から血の気が引いて行くのが分かった。
知らない子を部屋に連れ込んでいると思われる!!
 
 
「……勉強しなさいよ」
パンチパーマはそれだけを言い放って部屋を出て行った。
 
あ れ ?
 
 
「ね。大丈夫でしょう」
オスカルが微笑む。
 
「な、何で」
「姿を消していたんですよ」
 
「…………」
乃亞は呆然とオスカルを見つめた。
 
 
「僕は 神 ですから」
オスカルが『神』の部分を強調して言った。
 
 
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