MIND SPIRAL
第三章 カウントダウン
 
「分かったよ……。協力する」
「あはは。ありがとう」
 
 
オスカルはさっきからずっと笑っている。
 
「はぁ……」
乃亞は小さなため息をついた。
「どうしたの?」
オスカルがきょとんとした表情で乃亞の顔を覗き込んだ。
 
 
「なんでもねぇよ。お前ごときの餓鬼に心配されたくもねぇ」
 
「餓鬼って。僕は192歳ですよ」
「―――!!!!!!!?」
乃亞はオスカルの言葉に驚いて、持っていたカッターを落としてしまった。
「いっでぇぇ!!」
乃亞は膝に傷を負った。
 
 
「おい!!オスカル。お前頭大丈夫か」
「人の年齢にすると15歳くらいですよ」
「んなっ。背ちっさ」
背が小さいものだからずっと小学生位だと思っていた。
 
「それより足大丈夫ですか?」
オスカルが心配そうに乃亞の膝を見た。
 
傷が深かったらしく、血が垂れている。
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