MIND SPIRAL
間もなくして、学校にチャイムの音が響き渡る。それと同時にだんだん喋り声なども無くなってくる。
 
「おーい。席に着けー」
先生の野太い声が生徒の耳に入る。
生徒達は会話を止めて席に着く。
 
 
(オスカル!!こっちに来い)
 
「乃亞、なんで?」
 
(いいから来い!!)
 
「……はぁい」
 
乃亞はオスカルがこっちに来るのを確認すると、机の中の本を取り出し、文字の羅列を読んで行く。
 
オスカルは妃興の事を少し気にしながら乃亞の元へとゆっくり歩いて行く。
 
しかし、途中でオスカルはしゃがみ込んでしまった。
乃亞は本を読むのに夢中でオスカルの事には気付いてない。
 
 
< 29 / 36 >

この作品をシェア

pagetop