MIND SPIRAL
「地球の……人間にはどうする事も出来ません……」
「そんな……」
「だから、早くクラリスを……」
「分かってる。クラリスはあたし達が見つけるから…!」
乃亞がそう言うとオスカルは安心したような顔をした。
そして、オスカルが急に立ち上がる。
「わぁ。どうしたんだ!?」
「クラリスを……見つけるんです」
「でも、そんな体で……。大丈夫ですの?」
潤も心配そうにオスカルを見つめる。
「大丈夫です……。僕は神ですよ。この位……どうって事ないです……」
オスカルは作り笑いをした。
乃亞も潤もそれは分かっている。
本当は、オスカルはもう限界が近づいているのかもしれない。
一刻も早く、クラリスを見つけて元の世界に帰さないと……。
……オスカルとクラリスは地球に居てはいけない存在なんだ。