MIND SPIRAL
「早く食べよー!」
「待って。今四等分するから」
琉佳はナイフを使って、ケーキを四等分した。
「僕も欲しいなぁ」
「え、誰!?」
確かに響いた。部屋に誰かの声が。
乃亞は過敏に反応した。
「あんた……まさか……」
「え?何なの!?」
「お化けかもですわね〜♪」
「……出て来なさいよ!!」
乃亞は吠えるようにして言った。
それに驚いく三人。
まだ状況が掴めていない。
乃亞は壁をずっと睨んでいる。
いや、壁を睨んでいるのではなく、壁の向こう側に居る人物を睨んでいた。