届かない恋…
「はぁはぁ。これ、美優の靴だよね?」
泥がたくさん入ってて、あらゆるところに穴があいていて、汚かった。
「あたしのな訳無いじゃん!」
「でもここ…」
「えぇぇぇぇぇぇぇっぇぇっぇぇぇっぇぇっぇえぇっぇぇ??????」
そこには、‘大島美優’と書いてあった。
この学校に‘大島美優’はあたしだけのはず。
=99.9%あたしの。
でも何で?
なんで汚れているの?
あたし、なにもしてないよ?
「美優、自分でやってないよね?」
「……あたりまえじゃん。
やるわけ…ないよ。」
「じゃぁ誰?なんで何もしてない美優の靴がこうなっているの?」
「誰かにやられちゃったのかなぁ?」
「もういいよ。こんなのあたしのおこづかいで買えるから…」
「言い訳ないじゃない!
美優がやってないなら、コレ完璧わざとだよ?」
「きっと…きっと…
あたしがなんか悪いことしちゃって、だからムカついちゃったんじゃない?」
なんて余裕ぶって言ってた。
…でも、余裕な訳無かった。
本当は悲しくて、怖かった…
何かが始まりそうで…