届かない恋…

「いいんじゃない？
その人のことを好きなまんまで。
なにをされてもなにがあっても好きなんでしょ？
じゃぁ無理に忘れる必要なんて無いよ。
きっと、そのあんたに告った男の子もあんたの幸せを願ってるよ。
だって、俺も好きな子がいる。
どうしようもないくらいに。
でもなんか今日振られちゃったようなこと聞いちゃって。
もう無理なのかぁ？って。
俺バカだよな。でもやっぱり好きなんだ。
だから俺は諦められるかわかんないけどまだ諦めねーよ。」
「あの…その人って一年生のちっさくて危なかしい子ですか？」
「なんでそれを！？」
「あっ。こんなこと言うのもなんなんですが、桜瀬綾花さんにちょっと嫌がらせを受けてたんです。」
「はぁ？」
「で、親友の彩に言ったら、犯人ていうか嫌がらせをしていた人を探してくれたんですよ。
そしたら桜瀬綾花さんで…
直接会いに行って話きいたら、航輔に好きな人いるから振られたの。って言ってて、その話を聞いたんですよ。
すみません。」
「名前は聞かなかったのか？」
「はい。そこまでは…」
「そうか。まぁそれは本当だ。」
「そうなんですか。頑張ってください。
さっきあんなこといってたあたしが言うのもなんですが諦めないでください。
諦めたら負けですよ？
きっと叶いますよ。航輔先輩の恋。
あたしは思いが通じることを願ってます。」
「ありがとな。」