【BL】お父様、息子さんを俺に下さい
ひたすら神様を責めていたら、千陽が「俺の話…聞いてくれますか?」と少し小さな声で言った。
俺は返事をせず、ただ千陽の顔を見た。
「…俺、南斗さんが好きなんです」
「……」
「入社して初めて南斗さんを見た時、一目惚れしました。もちろんダメだと知っていたけど、一緒にいたらもっと好きになっちゃったんです」
「千陽…」
「守ってあげたい、って本気で思ったんです」
真剣な目をしてそう言う千陽に、俺の胸が高鳴った。