【BL】お父様、息子さんを俺に下さい
「いっつ…っ!」
「ふん、お前なんかに俺の息子はやるもんか!帰る!」
俺は上着とネクタイを手に取ると、勢いよくドアを開け荷物を持って外に出た。
…しばらくすると、後ろから「待って下さい!」と今一番聞きたくない声が聞こえてきた。
「…なんだよ」
「どこ行くんですか、電車ならとっくに終わってますよ?」
「はあ!?」
慌てて腕時計を見てみると、時刻は2時を回っていた。