青空




野菜は固すぎず、柔らかすぎない。

味付けもほどよく、まさに"理想の焼きそば"だった。



「本当に?」



私は焼きそばを頬張りながら「うんうん!」と言った。



そう言うと奈美が驚いた顔をしながら私達がいるところに来た。



「…あら、柚葉がこんなに美味しそうに食べるなんて…あんたやるわね」


奈美の言葉を聞くと奏は不思議そうな顔をして奈美を見た。




「え?」



「柚葉は料理が得意でね、特に焼きそばにはうるさいの。だから凄いのよ」




奈美は笑いながら言った。



ちょっと何よ、うるさいって…

真実だけどさ…




< 105 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop