青空




──文化祭当日。



この1週間、放課後はずっと準備であっという間だった気がする。




私はいつも通り学校に行く支度をする。





それが済んで私は玄関で靴を履きながら家を出るところだった。






「柚葉」



呼ばれたため後ろに振り返ると、そこにはお母さんがいた。




「ん?」



「今日、お母さんも行くからね」




お母さんはそう言いながらピンクの文化祭の案内の紙をひらひらさせた。



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