青空




「嘘……」



手のひらにあるのは私のリング。


無いのは、君のリング。



「…嫌……!」


私は家を飛び出した。




どこ?


どこにあるの?



私は走った。


目的の場所は無いのに

私は

走った。









気が付けばあの場所の近くにいた。



私は立ち止まり、あの場所の方を見る。




するとその方向に向けて風が吹いた。


まるで『そっちだよ』と言っているかのように…





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