青空




「な…んで…?」



私は呟いた。



「屋上に落ちてあった。…まぁ、すぐ柚葉のって分かったけどな」



あ…

屋上で落としたのか…。

ということはあの時か。



「はい、どーぞ。…大切な物なんだろ?」



そう言われ私は頷いた。




「…その内側に彫られている名前、柚葉の…彼氏…?」





その瞬間、強い風がざぁっと吹いた。






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