青空




「そ…う……?」


「泣いていいよ」



奏の私を抱き締める力が強くなる。



「俺に頼れよ…」



奏の甘い、だけど男らしい匂いがなぜだか落ち着く。



「……うん…」





ねぇ、空。


君と過ごした日々のこと、奏に話してもいいかな?



君の存在を、君がこの世界にいたことを知ってもらいたいとこの時、私は初めて思ったんだ。



それにね…よく分からないけど…奏のこと信じてみたいんだ。





前に進んでも…いいかな?





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