青空




「柚葉、髪はねてるよ」



空が靴を履いている私の髪を指差して言う。



「え、嘘!?」



そう言って私は髪を触る。



「もう柚葉、しっかりしなさいよ!ね、空君?」


お母さんが言うと空は笑う。



「分かってるって!空、笑わない!!」


「はいはい、遅刻する前に行くぞ!」



そう言って空は扉を開けて外に出る。



「いってらっしゃい!」


「「いってきまーす!」」



私と空は同時にお母さんに向かって行った。




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