青空
私は今日渡されたプリントをファイルに挟んで鞄に入れ、奈美と教室を出た。
「んじゃ柚葉、終わったらメールしてくれん?」
「分かった」
私はそう返事をすると奈美と逆の方向へ歩きだす。
他の生徒はもう帰ったためか廊下は静かだった。
聞こえるのは部活をしている生徒の声。
それと夏の暑さが残る風に揺られる茶色くなりかけた葉っぱの音。
静かって落ち着くな…
そんな事を思っていると職員室に着いた。
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