青空
私は急いで玄関に向かう。
そしてサンダルを履き、ドアを開けた。
「ゆっずはー!」
目の前には予想通りの人、つまり奈美が立っていた。
「奈美、いらっしゃい」
「おじゃましまーす!」
相変わらず元気だね…
私はそう心のなかで呟いた。
「あれ?おばちゃんは?」
奈美が不思議そうに聞いてくる。
「何か用事で出掛けてるよ」
「そっか〜。残念…」
奈美は昔からの付き合いのせいか、親とも仲が良い。
「また会えるよ。2階でする?」
「うん」
奈美は頷く。
「んじゃ、先に上がってて?私は飲み物を持っていくから」
「分かったー」
そう返事をして、奈美は2階に行った。