青空
――バタン。
私は家の中に入る。
家の中はさっきとは反対にしーんとしている。
当たり前だ。
さっきまでは奈美がいて、今は私1人なのだから。
少し寂しい。
何て言うの?
嵐が去ったってかんじ。
あ、これ奈美に言ったら怒るかな?
私は玄関のドアに鍵をかけてリビングに入った。
「今何時だ…?」
そう思い、時計を見る。
5時か。
もうそろそろお母さん帰ってくるかな。
私はそう思いながら再び音楽をかけ、ソファーに座った。