青空




「あら、柚葉。いたの?電気つけないで」



ドアを開けたのはお母さんだった。
手にエコバッグを持っている。
スーパーに寄ったのだろう。



「あ…私いつの間にか寝てたみたい。」


私は立ち上がり、ウォークマンをスピーカーから外して手に取って見た。

音楽は終了し、画面が真っ暗だった。
きっと自動に電源が切れたのだろう。
その画面はさっきのリビングみたいだった。



「うたた寝してたら風邪ひくわよ。」


そう言ってお母さんは台所に向かう。



「はーい」



私は返事をし、ウォークマンを持って自分の部屋に向かった。




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