青空




――朝宮高校。



私は奈美と一緒に教室に入り、クーラーの冷たい風で涼む。


教室を見渡すと、課題を見たりしてテストに備えて勉強している人がほとんどだった。



今日は課題テスト。



奈美を見ると、課題を見ていた。


だが私はホームルームまでの時間、窓の外の青空を見ていた。






「席に着けー」



いつもと同じ言葉で先生が教室に入ってきた。


先生が連絡事項や今日の流れを伝える。



「えー、今日からこのクラスの一員になる転校生を紹介する」



先生がそう言うとみんなが騒ぎだす。




< 56 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop