青空
…予想通りの反応。
「……空?」
青井奏が奈美に言って私を見る。
「奈美…」
私がそう呟くと奈美ははっとした顔をする。
「え…あ、な、何でも無いよ」
奈美は慌てて言う。
「そうか…」
青井奏を見ると何かを考えている顔をしていた。
それを見て奈美はすかさず口を開く。
「あたし、小城奈美。よろしく」
すると青井奏は考えるのを止めて奈美を見た。
「お、おう。よろしく」
私はみんなに聞こえないようにため息をついた。