青空




「柚葉、帰ろ!」



奈美が鞄を持って私の方に向かって言う。



「うん」


横を見ると青井奏が鞄に荷物を入れていた。



私と奈美が青井奏の後ろを通ろうとしたとき。




「ばいばい!」



声がした方を見ると青井奏が私達を見ながら手を振っていた。




「ばいばい!」



奈美が手を振り返す。



「…ばいばい」



私がそう言って手を振り返すと満足そうな顔をした。





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