青空




するとその人は私に気付いたのか私の方を見た。


「時野…さん?」




先客は…青井奏だった。



「う、うん…」


私はどうしたらいいか分からなくてそのまま立っていた。

端から見たら不思議に思うだろう。



静かになる。
風で木の葉っぱが揺れる音が大きく聞こえる。




「…座れば?」



青井奏が不思議に思ったのか、私を見て言った。



「え…?……あ、うん…」



私はそう返事をして青井奏の隣に座った。




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