青空




「帰ろっか」


青井奏が私の顔を覗きこんで問いかけてくる。



それに少し胸が弾んだことに私は気付かないふりをした。



「うん。帰ろうかな」




私達は立ち上がり空を見上げる。





そこには星がもう顔を出し、輝いていた。





「あの星、一番輝いているな。いい星だ。あの星の住人はきっとまっすぐな人なんだな…」





< 76 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop